観測事例

森林調査は、環境、防災、林業、農業など幅広い分野における課題を解決する上で必要不可欠とされています。森林分野における検証データはGCPが存在しない森林内の樹木下で取得します。

樹木下で正確な位置情報を取得するためには、時間とコストがかかるトータルステーションによる基準点測量が必要でしたが、マルチチャンネルGNSS測位を利用することでGPS（米国）、QZSS（日本）をはじめとする諸外国の測位衛星の利用が可能となり、樹木下でもRTK-GNSS測位に必要な衛星数を確保することが可能になります。

(写真ご提供：千葉大学 環境リモートセンシング研究センター様)

（観測時間：65分 / Fix率：99.8％）

樹木下でのマルチチャンネルGNSS測位では観測時間60分間で、Fix率が99.8％とサイクルスリップ等の影響も受けにくい状況にあると考えられます。

観測精度も水平位置で3σ≒3cm、高さ方向で3σ≒5cmであり、樹木下でも高精度な位置情報を取得することが可能です。

RG-CORS（プライベート電子基準点）を利用することで、RTK-GNSS測位に必要な衛星数を補足することが可能になります。